鑑定盤とはどのようなものか、簡単にでも知りたいというご要望があり、実際にどのように盤を作成していくのか、その方法をご説明していきましょう。
また、それだけではありません。この干支九星術の鑑定盤作成の方法を利用して、人生に役立てることができる「宝」になると思うのです。
簡単な入り口だけをお書きしましたので、詳細は拙著『干支九星鑑定術』をご覧ください。
まず、話題の出た時間を暦で調べます。これは誰かがその話題が出したときであり、その話が耳に入った時間でもあります。相談者が来た場合には、その相談を受けた時間でもあります。
たとえば、平成31年3月15日巳の刻だとしますと、最初に万年暦で、その年月日時の干支九星を見つけます。そうしますと
己亥8白年 丁卯1白月 壬午4緑日 乙巳3碧時
となります。このときに注意するのは、節分までは前年であり、節入り前は前月であることでしたね。
次に九星を年月日時それぞれ回座させます。
年盤 月盤 日盤 時盤
735 957 381 279
681 813 246 135
249 462 795 684
次に年月日時のそれぞれの十二支を、今表示した盤の該当する場所に配置します。該当の場所とは、二十四山の場所です。
巳 午 未
辰4 9 2申
卯 3 5 7 酉
寅8 1 6戌
丑 子 亥
これに基づいて盤に十二支を配置します。そうしますと
午 巳
735 957 381 279
681 卯813 246 135
249 462 795 684
亥
次に十干十二支を同じように回座させます。
詳細に見るときには、十干も必要なのですが、主として十二支を使いますので、十二支だけを回座させます。
ここで注意すべきなのは、年月は陽遁、陰遁に関らず順行させ、日時は陽遁のときには順行、陰遁のときには逆行させることです。これは十干についても同様に考えてください。
最初ここが難しいので間違いやすいですから注意してください。
十干十二支の回座
年盤と月盤
陽遁 順行
陰遁 順行
日盤と時盤
陽遁 順行
陰遁 逆行
例題になっている平成31年3月15日卯の刻は陽遁ですので、年月日時すべて順行させます。
未卯巳 亥未酉 寅戌子 丑酉亥
午亥丑 戌卯巳 丑午申 子巳未
寅辰子 午申辰 酉亥未 申戌午
さて、十二支は十二ありますが、宮は九つです。ですから残りの三つだけは二匝目に回座させます。
申戌 子寅 卯巳 寅辰
酉 丑 辰 卯
これで四掛盤の完成です。あとはこれをどう判断するかです。
また、これら十干、十二支、九星の三つは、同じ盤の上で表示されるべきであるのですが簡便にするために、ここでは、それぞれをばらばらに表記します。
ですから、同じ宮にある十干十二支九星は、同一宮にあることを注意しなくてはなりません。
鑑定の仕方
鑑定盤が作成できたら、次は具体的な判断に入ります。
たとえば平成4年3月17日生まれの人が来たならば、万年暦を見ますと
となります。そしてこの「生年の」申8白をもって判断します。
中免法と奥免法
中免法ではこのうち、「日盤」を中心に見ます。
日盤の中から、この盤の中で、相談者の九星を見つけます。
そこから同会している星を年月時で探して判断いたします。
このような見方を中免法といいます。
日盤の中で、この人の星の左右と対沖の星とを調べます。
この中免法と奥免法の両方を合わせながら鑑定をしていきます。この中免法と奥免法で、この人の状態と将来とを見ます。
不思議なことに、中免法と奥免法は密接に絡み合っているのです。ですから、両方を併用することによって、より確実な鑑定ができます。
凶星と吉星
ここで注意すべきなのは、盤では九星に凶星があるということです。
九星の凶星には大きく二つあります。
暗剣殺(暗、ア)と破れ(破、ハ)とです。
暗剣殺とは5黄の対沖星のことです。これは年月日時のどれでも同じです。5黄の反対側に来ている星が暗剣殺です。
破は十二支の建の反対側です。建はやはり四つあります。年の建を太歳といい、月の建を月建といい、日の建を日建といい、時の建を時建といいます。その反対ですから、年の破を歳破、月の破を月破、日の破を日破、時の破を時破といいます。
次に九星の吉星ですが、三合の場所を見ます。三合とは、十二支の三角形の場所です。
三合とは
木局三合 卯 未 亥
火局三合 午 戌 寅
金局三合 酉 丑 巳
水局三合 子 辰 申
です。それぞれの宮に入った九星の星を見ます。それぞれの宮とは
午
巳 未
辰4 9 2申
卯 3 5 7 酉
寅8 1 6戌
丑 亥
子
のことです。
十二支を含んだ判断
これまで説明いたしました中免法と奥免法は、九星に基づいたものですが、同じ宮に入っている十二支(十干を含む)も鑑定では使用します。
事象
さて鑑定で必要なのは、九星をどのように読み、十二支をどのように読むかという事象の取り方です。
事象は、一覧表を見ると多くのものが書いてありますが、考え方を押さえておけば、応用して自分で考えられるようになります。
1白 暗い、色情、水、落ち目、家庭、腎臓、性器、妊娠、
2黒 墓、母、大地、不動産、手仕事、体全体、
3碧 風、声あって形なし、実体なし、若気、若者、進む、肝臓、
4緑 結婚、長女、遠方、整う、食い違い、信用、商売、腸、竜神、
5黄 ごたごた、ガン、台風の目、位置決定、過去、霊的、
6白 気ぐらい高い、大金、頭、主人、父、神、たたき、大切なもの、
7赤 悦び、少女、色情、内容不足、一部欠け、言葉、荒神様、
8白 変化、終わりで始まり、位牌(回忌もれ)、相続、関節、
9紫 火、華やか、年上の女、学問、文書、二つ、離合集散、心臓、血、赤いもの、
命の見方
干支九星術に基づいた命式の出し方は、今の鑑定盤の作成方法と全く同じです。
しかし誕生の時間を知らない方もおられます。そのときには、時間盤を省略した盤でもって判断いたします。
また流年法や流月法があり、いつどんなことが起きるかの予測ができます。
是非、干支九星を利用して、力強い人生を歩んでください。